金柑を星のごと煮る霜夜かな 黒田杏子
わが師匠の句。初学の頃この句を読んではうっとりしたものだ。
しかし私にはこういうことできないな~と思っていた。
先月だったか句友のKさんがご自身のブログで金柑を詩的にまた素敵に煮てらして、自分も急激に煮たくなった。
我が家には処分に困っている空き家と荒れた庭があるのだが、確かあの庭に金柑の木があったと思い行ってみたらあった。小さく形もいびつで青っぽかったりするものもあるが、まあそこは気にせず。
休みの日の午後、煮始めると台所中が香りに包まれその一粒一粒を眺めていたらこんな言葉が浮かんできた。
「太陽の子どもたち」
先生は夜に煮てらしたから「星」に思えたのか?
私は昼間に煮たからか明るい日のひかりに思えたのか?
どっさり出来たのでお湯を注いで「ホットきんかん」にして
毎晩食べている。そのお陰か(?)今年は今のところ風邪知らず。
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2018.02.09 14:01
2018.02.09 12:10