金色の封緘バレンタインの日 水田光雄
今治タオルの箱を開けたらお菓子が入っていた。
送り主のS.Kさんは、私が選者を務める山口新聞俳壇のスタート時から投句して下さっている87歳の女性。普段は下関の養護老人ホームで暮らしておられ、毎回投句には細やかな近況報告が添えられている。息子さんやお孫さんのことに加え、施設で飼われているミニチュアホースの事がそれは愛し気に語られる。
馬の名前はルナとソル。私はS.Kさんが馬たちに会いに行く様子を想像してはほんわかした気持ちになる。
「先生にはご体調管理にお気をつけになられ、よきお働きを心からお祈りいたします」と毎月描いてくださり、人生の大先輩がこんな若輩者にとナミダデル。
殊にガーナチョコレートの真っ赤なパッケージを見ていると力が湧いてくるのだった。
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2018.02.14 22:44
2018.02.14 22:09