長門市俳句大会と一緒に開催される長門市子供俳句大会。
今年初めて審査をお引き受けして今日は子供たちに会えるのを楽しみにしていたが、
台風の影響であいにく中止となった。
そこで急遽、友人Kと行きたいけれど日にちがないと言っていた美術展「彫金のわざと美~山本晃の詩想と造形」を観に萩へ。
繊細な造形を表現する技術と詩心あふれる発想、さらに遊び心も加わったデザインに溜息。
私が本格的な金工というものを知ったのは、山本氏の弟子である岡本佳子さんの作品に接した5年前。
テレビのインタビューでこれから先の活動について聞かれ「詩情感のある作品を作っていきたい」と、独特の言い回しで語っていたのが印象に残っていた。そんな彼女の作品に対する思いは師匠から受け継いでいるのだろうな、と作品を見ていて感じた。
「畔亭」でハンバーグランチのあと、レジで偶然見かけたDMハガキの写真が気になり、「ギャラリーJIBITA」へ。萩焼やその他の器もの、版画などのセレクトショップ。
落ち着く空間だったので、カフェスペースでお茶して長居してしまった。
「JIBITA」は、漢字で書くと「二美探」。
「二」は「青山二郎」から採られたと店主さんの言。
「優れた画家が、美を描いたことはない。
優れた詩人が、美を歌ったことはない。
それは描くものではなく、歌ひ得るものでもない。
美とはそれを観た者の発見である。創作である。
青山二郎 」
美を発見し、人へ繋ぐ。まださほど世に知られていないけれど発見した自分が素晴らしいと思う若い作家さんたちを紹介する。
彼の話を聞きながら、「選は創作なり」という虚子の言葉を思い出していた。
0コメント